エコポイントシステムはセールスフォースのforce.comで
7月1日からエコポイントの受付が始まりましたが、エコポイント関連のシステムは、セールスフォースドットコム(salesforce.com)が提供しているforce.comというプラットフォーム(PaaS)を使用しているそうです。
「エコポイント」の情報システムがわずか3週間で完成した理由(IT-plus)←オススメ
[IT Japan 2009]「エコポイントを支える情報システムの開発にも参画」---セールスフォース宇陀社長(ITpro)
エコポイントの交換や申請始まる、Force.com使ったシステムで受け付け(ITpro)
エコポイント インターネット申請フォーム(https://eco-points.preview.cs2.force.com/WebFormInput)
#今日出席したセールスフォース関連のセミナーでも、
#この件が触れられていました。
一応システムエンジニアのはしくれである私は、「エコポイントのルールがぎりぎりまで決まらないから、これまでの開発手法では、システム開発は間に合わないだろうなぁ」と陰ながら心配していました。
結局force.comを使うことになったんですねー。
PaaS(Platform as a Serviceの略、パースまたはパーズ)とは、インターネットを利用したコンピュータの新しい利用形態の1つである。PaaSでは、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供する。具体的には、インフラ、DBMS、ユーザーインターフェースなどのシステム開発手段となるツールや、開発したシステムを運用するための環境をインターネットを通じて「サービス」として提供し、月額使用料などの形で収入を得る事業モデルである。 |
(Wikipediaより)
エコポイントシステム自体、たった10ヶ月しか使わない一時的なシステムであり(ポイントの交換管理は2年9カ月)、かつ、仕様がぎりぎりまで決まらない超短納期のシステムでしたから、すでに提供されている基盤であるPaaSに乗せるのが正しい選択と言えるでしょう。。
このエコポイントシステムを、従来のウォーターフォール型開発(要件定義→仕様設計→プログラミング→テスト→カットオーバーという順番でフェーズを守って開発するスタイル)で実現すると、おそらく1年以上はかかると思います。(しかも費用は高くつきます。記事では、複数のITベンダが数百億から1000億かかると返答したとのこと。)
また、エコポイントでは数千万件のデータを管理し、アクセスの集中も予想されます。
一方、force.comは巨大システムであり、アメリカでの実績は十分です。アメリカと日本には時差があるので、利用のピーク時間帯もずれますから、余力の有効活用という側面もあります。
#噂では、日本で5本の指に入るような超巨大システム開発会社が、
#サジを投げたとか。納期が短すぎたからだそうです。
やはり仕様がぎりぎりまで決まらなかった定額給付金システムでも、force.comを活用した自治体がいくつかあったそうです。「短納期、一時的」という点が、エコポイントシステムと共通していますね。
force.comで用いられた、ウォーターフォールに代わる短納期のための開発手法がどんなものか、興味があります。
今後、世の中のさまざまなシステムがPaaSで実現されていきそうですね。
#短納期のシステムばかり増えるのは困りものですが(笑)。
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