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2008.09.27

マクロスF最終25話、フロンティアは新たな平和の星に降り立つ

マクロスF(フロンティア)最終回・第25話「アナタノオト」感想。絶望的な戦いに勝ちを収め、早乙女アルトたちは新たな平和の星に降り立った。
さしずめCM明けの後半(Bパート)はミュージカルのよう。歌と戦闘がシンクロするマクロスの真骨頂。
いい最終回でした。うん。


・バジュラ母艦がバトルフロンティアに向けて主砲を発射しようとする瞬間、何かがバジュラ母艦を破壊する。フォールドアウトしながらぎりぎりのタイミングで主砲を放つマクロス25がかっこいい。
・グラス大統領暗殺がバレて、レオン・三島のターンはこれで終了。
・バトルギャラクシーからの、ゴーストV9の射出シーンがとてもとても恐ろしい。有人機とは全く違う高機動な飛び方をするところも。
・クラン・クランはマイクローン化して、愛した男・ミハエル・ブランの機体・VF-25Gに乗り込む。

・クランとルカから受け取ったVF-25Fメサイア(スーパーパック付き)を、EXギアを装着したアルトが手ぶりでコントロールするところがなんともかっこいい。EXギアにはそんな機能もあるんですね。手で機体の動きを真似するだけでなくて、それでコントロールできるとは。親指と小指を下げるとガウォークになるあたりもよく考えられてるなぁ。
・オズマは叫ぶ、「突撃ラブハート!」 これはマクロス7の名曲のタイトル。
・ルカのゴースト3機(シモン、ヨハネ、ペテロ)は自律無制限モードに変更。ルカはSYSTEM-JUDAHをリリースする。「今、君たちのくびきを解き放つ。かつてマクロスシティを恐怖の底に陥れたその力を。」これは、マクロスプラスで描かれた、シャロン・アップル暴走事件のことですね。(残念ながらautonomy(正)のスペルがautnomy(誤)になってました。)

・アルトの必死の呼びかけとシェリルの歌の力で、ランカは我に返る。ブレラの渡したハーモニカがはじけ飛ぶ。ランカを閉じ込める結界を作る働きを助けていた模様。
・でも、その間にグレイスたちはフォールドネットワークにつながってしまう。バジュラたちも変質する。桁違いの強力なフォールド波が発せられ、次々にネットワーク構造を構築。「我々は今、全宇宙を手に入れた。」 プロトカルチャーすらその力を恐れ、憧れ、ついには神格化した、超時空生命体・バジュラの力によって。
・そして全宇宙を力で押さえつけるためにバジュラ群をデフォールドさせてしまう。マクロス11(フロンティア近隣)にも、人類のふるさと・地球のマクロスシティにさえも。マクロスシティに大量のバジュラがデフォールドする光景は恐ろしい。

・「もう、だめなの?」byキャサリン・グラス。
・こんな絶望的な中でも、ランカの歌でバジュラたちが何かに目覚め、攻撃をやめる。バジュラクイーンからのフォールド波にさえも拮抗して、ランカの歌が広がっていく。
・シェリルは自分の役目を終えたと思い込み、倒れこんでしまう。様子からして、V型感染症のウイルスが作り出す毒素が頭部に広がってしまったらしい。そんなシェリルを平手打ちして励ますランカ(20話「ダイアモンド・クレバス」の時とは逆に)。そして力づけるアルト。平手打ちはスナップ効いてます(笑)。
・シェリルの脳を冒して毒素を出していたV型ウイルスが、ランカのありようと同じく腹部に移る。これなら毒素を出さないはず。シェリルの生命の危機が去った。

(公式サイトのストーリーリスト)
・「この戦場にいるすべての兵士に告ぐ。バジュラは我々の真の敵ではない。ギャラクシーが、バジュラの情報を乗っ取ったグレイス・オコナーたちこそが我らの真の敵だ。わが翼に誇りを持つ者よ、我とともに進め!」bySMSマクロス25ジェフリー・ワイルダー艦長。この情景は、初代映画版「愛・おぼえていますか」のブリタイ司令のオマージュ。
・で、マクロス25は主砲前方に集中させたピンポイントバリアーでマクロス・ギャラクシーの腹部を貫くし。ピンポイントバリアーも初代マクロスからの重要な(笑)戦法の1つ。
 アルトはランカを救出。アルト機はスーパーパックをいつの間にか捨てている。

・バジュラクイーンが見たことない不気味な巨砲を撃つ。フロンティアの一般市民が全員乗り込んでいるアイランド1に直撃来る! しかしなんとバジュラたちが盾となってアイランドを守る。これまで敵対していたバジュラたちが。
 このシーン、何度見ても涙が出そうになります。あれだけ憎らしかったバジュラが、いたいけでもある。
・ランカとシェリルの歌が、バジュラに届いた。
・バジュラにもちゃんと気持ちがある。でも人類とはすごく違っている。人間がなんでこんなにばらばらで、違うことをしているのか理解できなかった。だからバジュラは、得体の知れない人類から、フォールド波の通じるランカを助け出そうとしていた。だけど、ランカとは違うシェリルの歌声を感じることで、人類が一人ひとり違うんだと、ちゃんと気持ちを伝えなければ分かり合えない生き物なのだと、やっと分かってくれた。
・だから「みんな、抱きしめて。銀河の果てまで」byランカ。
・シェリルが、バジュラ群を従えて歌うシーンは感動的。アイランド1に寄り添って飛ぶ無数のバジュラたちも感動的。
・アーマードパック付きアルト機が、ガラス越しにランカとシェリルに敬礼して出撃するシーンは超かっこいい。これも映画「愛おぼ」のオマージュ。

・バジュラたちが次元断層を破り、バジュラクイーンへの道を作ってくれる。
・主砲が損傷したマクロス25に代わり、ケーニッヒモンスターが破壊されながらも着艦。バトルギャラクシーの頭部に強烈な主砲を見舞う。
・そして25がマクロスアタック。バトルギャラクシーの主砲をたたきつぶす。アタックのとき、側面から攻撃したメカは新作? それとも新しいオプション付き? VF-25にもデストロイド・シャイアンにも似ているけれど、これまでに見たことないシルエットでした。
・立て続けにバトルフロンティアがバトルギャラクシーの腹部にマクロスアタック!

・常識はずれなスタイル(笑)の、ケーニッヒモンスターのバトロイド形態が一瞬だけ登場!
・アルトはクラン・クランから、亡きミハエルのスナイパー砲を受け取る。クランやミシェルの想いとともに。
・VF-27の重量子反応砲で狙われ危機一髪のアルトを、強制モードから解き放たれたブレラ・スターンが助ける。「どこまで行っても人はひとりだ。だけど、ひとりだからこそ、誰かを愛せるんだ!」これまでことごとく敵対してきたアルト機と、ブレラのVF-27が背中合わせで一緒に戦う姿は感動的でさえある。
・「人類進化の究極の姿(しかし力に服従させられるし、バジュラの犠牲付)」を目指していたグレイスたちの野望を、アルトが砕く。ミハエルのスナイパー銃で。
・射撃の直前に、アーマードパーツをパージ。機体は焼けただれてぼろぼろ。

・「バジュラはおなかで歌うのよ」。なんだかいい言葉です。

・バジュラクイーンに率いられたバジュラたちは、どこかへ旅立っていく。本物の「アイモ」がどこからか聞こえてきたからなのかな。
・バジュラはコミュニケーションする必要のない生き物。だが、謎の歌「アイモ」は、恋の歌だった。バジュラが何万年、何億年かに1度、他の銀河に住む群れと出会い、交配するために呼びかける歌。「アイモ、アイモ」は「あなた、あなた」。
 そんな歌を戦場で何度も何度も聞かされた日にゃあ、そらバジュラは戸惑うわなぁ(笑)。
 2048年に幼いランカがガリア4でこの歌を歌ってしまい、バジュラ群を呼び寄せてしまった理由がやっと分かりました。そのシーンでは、メイ家の3人の向こうに、いすに腰掛けたドクター・マオ・ノームの姿もありました。
・SMSオーナー リチャード・ビルラーが、フォールドウェーブを使い時間と因果律を越えて会いたかったのは、初代マクロスの歌姫リン・ミンメイだったのですね。リン・ミンメイ世代、あるいは第1次星間戦争世代だったのでしょう。

・あぁ、アルトはまたVF-25Fを全損させちゃったよ(笑)。焼けただれて火を噴きながらバジュラ母星に堕ちてくるし。
 こんなに何度も愛機を壊す主役は珍しいかも。でも、主役機を壊しちゃうあたりはなかなか現実的。アルトは堕ちる愛機を敬礼で見送り、EXギアで大空を飛ぶ。憧れだった空を。「これが空、シェリルとランカが開いてくれた本物の空。」 
・アルトのVF-25F機体放棄は2回目のはず。一部破損は多数。
・ランカ:「シェリルさん、私負けません。歌も恋も」「受けて立つわ」と返したシェリルは、ランカが「キラッ☆」をするときの手をまねる。
・ラストシーンは、EXギアで飛ぶアルトと、シェリル、ランカの「トライアングラー」。
・結局、恋の決着はつかなかったわけですね。それもまたよし。みんな若いんだし(笑)。アルトがどちらかと結婚して子供ができたら、V型ウイルスが継承されてフォールド波発生力を持つかも知れないですね。


今日の歌は超豪華。後半はうまくできたメドレー。よく映像に合ってますね。
・愛・おぼえていますか~bless the little queen
・ノーザン・クロス
・娘々サービスメドレー(アナタノオト ~ ライオン ~ インフィニティ ~ 私の彼はパイロット ~ ダイアモンド・クレバス(別版) ~ 星間飛行 ~ What'bout my star?(シェリル&ランカの別版) ~ ライオン ~ 愛・おぼえていますか ~ ライオン ~ アイモ(蘭雪版))

エンディングはトライアングラー(シェリル&ランカ版) 「君は誰とキスをする」「私それとも」「あたし」。歌詞が変わっていて、シェリルが自己主張しているのが笑える。

「歌シェリル」May'nさんのBlogによれば「メドレーは、ぜーんぶ新たに録音しました」なんだそうです。すごく気合いが入っていた回ですね。「BPMもキーも原曲と違って大変だった」そうです(BPM=速度)。確かに、曲どうしのキーがぴったり合っていて、「あれっ」と思ったものです。
ランカ役の中島愛さんは、アフレコ後も、TVで見たときも、ボロ泣きだったそうですよ。


・ストーリーや設定は、私の想像の斜め上を行っていて、新しい驚きが多くて面白かったなぁ。「アイモ」が実は恋の歌だったとか。V型ウイルスがフォールド通信を行なうとか。バジュラの心はおなかにあって、おなかで歌うとか。

・今回痛感したのは、CGで描かれる戦闘シーンはとても美しくて、感情移入がしやすいということ。これまでだと、どうしても、「このシーンのロボットだけなんだか胴体が短い」とか、総力戦なのにお互いの戦力が少なく見える、とか、一斉に放たれたビームの本数が少ないし平行ではない(笑)、とか、メカのセル画を右から左にスライドさせているだけ、といったことがありました。
 でも、今回はどのシーンのバルキリーを見ても美しいフォームが保たれていますし、ビームやミサイルの一斉発射はド迫力。どんなに角度を変えても形がぶれることはない。
バジュラだって、初登場時は無敵かつ圧倒的な数がとても恐ろしかったし、フロンティア内で繁殖した何万という幼生も絶望的に怖かった。一方、今回アイランド1を守ったたくさんのバジュラ群もすばらしくよく描かれていた。尻尾振りながら徒党を組んで宇宙を泳ぐさまが、最後はかわいく見えてきた。
メカやバジュラは、シーンごとの形の違いや数の少なさなどを心配することなく、シーンにのめりこむことができました。
 河森総監督は、テクノロジーの向上によって、週刊のアニメでもクオリティが保てる確信が持てたので、マクロスFを作ったといっていましたが、まさにその通り。この調子で、劇場版や、更なるTV版マクロスを次々と作っていっていただきたいものです。


・CMで流れていたアニメ「鉄のラインバレル」(くろがねの~)は、マクロスシリーズでおなじみ「板野サーカス」の板野一郎さんが特技監督を務めるのだとか。いぢめられ男子中学生の前に、ある日突然巨大ロボットと全裸の(笑)美少女が降ってくるという夢のようなストーリー。関東地方では、マクロスFが放送されていた時間帯の「黒執事」の次の、金曜日26:25から放送予定とのこと。10/3深夜スタート。


・「劇場版マクロスF始動」だそうだ。ええ、そのくらいやってもらわないと、この高ぶったみんな(私を含む)の気持ちがおさまりませんて。大画面と大迫力の歌で、どんなストーリーが描かれるのか、今から大いに期待。今回の続きなのか、あるいは初代と同様これまでのストーリーの再構築なのか。そして何話構成なのか。
・ラジオ「マクロスF○※△」もまだ続くそうなので、映画の情報を聞けるかも知れません。
・これからしばらくは、劇場版への期待とラジオで生きていけそう。

こんな記事も書いてみました→マクロスFのその後を想像してみました
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(090426)Webで公開された第25話「アナタノオト」全長版についてはこちら

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