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2007.04.11

mixi全入時代の新入社員情報セキュリティ教育とは

ずっと前に、某有名大学に勤めている先輩が、「夏休みに大学のPCルームを生徒に解放していたら、みんなmixiの画面を開いていて驚いた」と言ってたのが心に残っていました。
で、今年の新入社員何人かに聞いてみました。「大学でのmixiの普及率は、もしかして100%?」。私は大げさに100%と言ったつもりだったんですが、みんな口をそろえて「100%ですよ」との答え。Oh!
普及率100%のサービスなんて、世の中そうそうないですよ(笑)。すごいことですよ。

mixiのコミュニティを「内定」でキーワード検索すると、おそろしい数が出てきます。しかも、2008年入社予定の、大企業の内定者コミュニティができてたりして(早すぎだって>内定を出した企業さん)。さらに、その内定者コミュニティが誰でも見られる状態になってたりして。大学生って自由にふるまってるなぁ。(うちの会社のコミュニティはとりあえずなかった。ほっとしました。)
PCからだけでなく、ケータイからmixiにアクセスする人もかなりの比率だそうで。mixiには中毒性があり、ケータイmixi中毒患者も多いそうですよ。

で、彼らはインターネット全般にとても慣れているんですよね。ホームページ検索やメールが使えないと、まっとうな就職すらできないから(ホームページで企業情報を調べ、メール中心で面接などの連絡を取る)。しかも、大学のレポートや論文はググッて(Googleで検索して)作る(笑)。オリジナリティは少ないらしい。
メールや掲示板で、絵文字をたくさん使ったり、「あいうえおつやゆよわ」を、前後の脈絡なく「ぁぃぅぇぉっゃゅょゎ」と変換して使ったり(「私は」を「ゎたしゎ」と書いたりする)のは日常茶飯事。数字は○付数字が基本。(文字化けする可能性があるからここでは書かないけど。)
ケータイメールで異性に告ったり(告白したり)、フッたりするのもよくある話。(ケータイでフるのは女性のほうが多いらしい。あぁ。)

先日は、新入社員から会社に届いた「研修レポート」のファイルの拡張子が.docxという見慣れないもので、誰のPCでも開けなくてあせりました。調べてみたらMicrosoft Word2007の文書でした。とある裏ワザを使って開きましたが、以後その社員には、2003互換形式で保存するよう依頼しました。
おそらく、卒業記念でVista搭載PCを買ってもらったのでしょうね。もうVista世代が会社に入ってきているのですよ。彼らにとっては、物心ついて初めて迎えるWindowsOSやMicrosoftOfficeのメジャーバージョンアップだから、最新のものを使う影響がまだ分かっていないのだと思いますよ。
(うちの会社はまだPCをXPに統一しており、Microsoft Officeも2003統一で、Word2007は導入していません。表示機能だけを持つWord2007(試用版、無料)がMicrosoftのサイトに転がっていますが、Visio2007(試用版、無料)をインストした時に「勝手にIMEを2007にバージョンアップされ、動作が遅くなり使い勝手も悪くなって困っている」ため、試用版のインストには慎重になっています。勝手にIMEを上げたりするなー>MS
ちなみに、ヨドバシカメラ新宿西口本店と、ビックカメラ池袋本店(PC館)には、XP搭載ノートパソコンが2機種ずつしか残っていません(ヨドバシのはDELLのだっさいやつ(笑))。事情があってXP搭載パソコンを探している方は、早めに買ったほうがいいと思います。)


しゃちょー。これが今年の新入社員ですよ。
こんな話をうちの人事担当者にしたら、「去年はブログ元年世代だったけど、今年はmixi元年世代なんですね」と感想を言ってましたが、まさにそうだと思いますよ。


で、前職で情報セキュリティ(ISMS)の仕事をしていた私は、彼ら新世代に対する情報教育・情報セキュリティ教育は大丈夫なのか、と心配するのです。

・Blogやmixi日記は個人の自由だから続けてもいいけれど、会社のことを書いてはいけません(情報漏洩につながるから)。
・会社のPCから自分のBlogやmixi、2chなど社外の掲示板に書き込んではいけません(同上)。
・もう内定者から卒業したので、mixiの内定者コミュニティは、できれば閉じてください。コミュニケーションは社内でとりましょう。(コミュニティを閉じるのは強制はできないと思うけど。同世代の中で早期の退職者が出ると、コミュニティでネガティブな情報だけが共有され、芋づる式に辞める新人が発生することがあるらしいですよ。)

・社外へのメールで、絵文字や、不必要なよう音文字(ぁぃぅぇぉっゃゅょゎ)を使ってはいけません。○数字も、読めない環境のお客様が一部いらっしゃるので使わないようにしましょう。(対外的に会社のイメージダウンを防ぐ意味で。実は、「イメージダウンを防ぐ」のも、情報セキュリティの要素の1つです。)
マナーとして、社内メールでも同様です。

・やむを得ない場合を除き、社内で勤務時間中に、私用のケータイ電話や、ケータイメールを使ってはいけません。(情報漏洩を防ぐ観点で。また、職務への専念を定めている企業は多いですよね。)

・WinnyやWinMXなどファイル交換ソフトをインストールしている自宅のPCでは、会社の仕事は絶対にしてはいけません。(これは、いまさら説明の必要はないですよね。なお、さまざまな議論がありますが、自宅の環境は自由なはずなので、会社としては自宅での「Winnyの利用」自体を禁止することはできないように思います。)
・マンガ喫茶やインターネットカフェのPCはセキュリティが甘いので、同様に会社の仕事をしてはいけません。


しゃちょー、どうでしょうか。
「こんなの改めて言う必要ないじゃないか」と言われそうですが、でも、改めて教えてあげたほうがいいのでは。
例えば、10年近く前にいた会社では、新入社員が会社での出来事を個人ホームページに悪意なく書き続けていました。彼はそれをいけないことだとは思わなかったらしい。
常識が違う世代が入ってきているのですよ、きっと。高卒ならもう平成生まれなんですよ。

だから、上に書いたような情報セキュリティ教育が、どの会社でも必要なのではないでしょうか。

私も、システム部の責任者に、この話をしてみたいと思います。(転職したばかりだからあまり出しゃばってはいけないけれど(苦笑)。)

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