« 三春の滝桜、雪で枝折れる | トップページ | 奇跡のホイヘンス、数分のミッションのために »

2005.01.19

数秒後の地震を予告する警報を研究中

数秒後に揺れる地震を予告する警報システムが研究されています。

「10秒後に震度7!」揺れる前にインターネット経由で家庭に地震を予告(Internet Watch)

伝達速度の速い初期微動(P波)を震源地付近で感知し、伝達速度は遅いが揺れの大きい主要動(S波)が到達する前に、予測される震度などを通知するシステムです。
ただ、直下型の場合、P波とS波の到達時間にほとんど差がないため、あまり有効ではないと思います。
P波が秒速8Km、S波が秒速4Km、その差4Km/sと考えればよいようです。阪神大震災の震源は深さ14.3Km。したがって、コンピュータの処理時間を無視しても、予告が出るのは約3.5秒前(=14.3/4)と直前でしかありません。
また、数日前とか、数時間前に、地震を「予知」できるわけではありません。せいぜい数秒です。
でも、数秒前の予告であっても、机の下に隠れたり、倒れそうなものから離れたり、ガラス張りのビルから遠ざかることができるでしょう。
地震予知と並行して、是非こうした研究も推し進めていただきたいものです。

|

« 三春の滝桜、雪で枝折れる | トップページ | 奇跡のホイヘンス、数分のミッションのために »

ニュース」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 数秒後の地震を予告する警報を研究中:

« 三春の滝桜、雪で枝折れる | トップページ | 奇跡のホイヘンス、数分のミッションのために »