10の19乗回の実験で1個発見
理化学研究所が、ものすごい確率の実験に勝利し、113番目の元素を発見しました。
「今年夏、1秒間に2・5兆個の亜鉛原子を80日間連続で計1700京(京は兆の1万倍)回、ビスマスに衝突させた結果、7月23日に新元素1個を検出した。」ですと。
17000000000000000000回ぶつけて、やっと1個の発見とは!
しかも新元素はきわめて不安定で、作り出してから344マイクロ秒(マイクロは100万分の1)後には崩壊を始めてしまったというのです。なんと刹那の成功なんでしょう。
ちなみに、「ジャポニウム」「ニッポニウム」「リケニウム」といった名前の候補があるそうです。
理研の栄誉をたたえる意味で、リケニウムでいいんじゃないでしょうか。
ちなみに理研の歴史はこちら(1913-1958)。
長岡半太郎、本多光太郎、鈴木梅太郎、湯川秀樹ら錚々たるメンバーが在籍していましたが、その科学力を恐れた米軍が、敗戦後にいったん解体させました。
1937年には、すでに日本初のサイクロトロンを開発してもいます。
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