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地球温暖化で桜はどうなる?(4)

6.最後に
「染井吉野寿命60年説」というセンセーショナルな言葉を、2年ほど前から良く聞くようになりました。でも、それは手入れをしないで放っておいたらおおむね60年くらいで枯れてしまう、という意味であって、寿命ではないと思います。60年を越えて元気な染井吉野はたくさんあります。例えば青森県弘前城には、日本最高齢の124歳以上という染井吉野を初めとして、樹齢100年以上の染井が何十本もありますしね。だから、染井吉野の寿命ははっきりしないと言えるでしょう。

しかし、いくら手入れで長生きさせようとしても、温暖化によって染井吉野が生きられなくなってしまったらどうしようもないと思います。


染井吉野以外の桜、例えば、1000年以上生きられるエドヒガン(江戸彼岸)や、自然の山を飾るヤマザクラ(山桜)、見事な枝振りの枝垂桜(シダレザクラ)なども、現在の沖縄で見ないということは、西日本では生存が難しくなる可能性が高いと思います。あぁ、なんてことでしょう。


もし西日本などで染井吉野が育たなくなったら、代わりに、現在の沖縄や奄美大島で見られるカンヒザクラ(寒緋桜、ヒカンザクラとも言います)を植えることになるでしょうか。
でも、染井吉野のような豪華さには欠けます。また、現在の沖縄・奄美から推測すると、西日本のカンヒは、1月後半頃が見頃になるかも知れません。
染井よりも花の時期がかなり早くなりますね。桜が入学式頃のものではなくなります。

また、河津桜も植えるとよいかも知れません。自然交配種で、片親がカンヒザクラですから、暖かさには強いようです。沖縄でもまあまあ元気に育っていました。
やや濃いピンク色で、花は大ぶりで見栄えがします。
でも、こちらも現在の伊豆や沖縄の花期の例をひけば、100年後の西日本の見頃は2月頃になってしまうと思われます。

種類も違えば時期も違いますので、現在の花見とはかなり異なった印象になるでしょう。


#まぁ、温暖化による食料不足や世界情勢の変化(悪化)などで、
#花見どころではなくなるかも知れませんが…。
#温暖化に伴う食料の減収や、地球規模の食料生産拠点の大移動、
#人口大移動に伴う世界的な戦争や紛争が、実は最も怖いかも知れません。
#そういった意味でも、温暖化は食い止めなくてはならないのです。


こうした桜への影響を少しでも抑えるために私たちにできるのは、温暖化をやわらげることでしょう。
・一人ひとりができるだけエネルギーを効率的に使って、温暖化を少しでも遅らせること
・身近な植樹などを通じて、CO2を減らす努力をすること
・エネルギー消費大国アメリカや、発展途上国など外国にもCO2削減の歩調をそろえてもらうように努力すること(ちょっと抽象的ですし、個人でできる範囲を越えるかも知れませんが)
・CO2地中固定化など、科学技術を用いて温暖化を食い止める努力をすること ←私は、技術立国日本は特にこの分野で地球に貢献する必要があると思うのです。遠い将来地球が寒冷化したときに、CO2を再利用することもできそうですし。

そして、この素晴らしい桜を1本でもたくさん見て、記憶や記録に残しておくことも大切になるでしょう。


そんな思いを抱きながら、今年の桜前線を追いかけたいと思います。
あと数日で出発。

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