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地球温暖化で桜はどうなる?(1)

100年後の日本で、おじいちゃんが孫に語る思い出話。
「おじいちゃんが子供の頃には、東京の都心や大阪や京都には『染井吉野』という豪華な桜があって、それは見事じゃったのじゃよ。今ではもっと北に行かんと見れなくなったがのう。」

...地球温暖化に伴って、こんな悲しい話が老人の口から語られるかも知れないという心配をし始めました。
今回はちょっと長文です。


1.NHKスペシャル「気候大異変」のこと
2006年2月18日、19日の2日間にわたって、NHKスペシャルで「気候大異変」が放送されました。
二酸化炭素の増加に伴って温暖化が進み、世界と日本がどのような影響を受けるかを分かりやすく解説したものです。世界屈指の計算速度を誇る日本のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」によるシミュレーションの結果に基づいています。

NHKスペシャル 気候大異変 
第1回 異常気象 地球シミュレータの警告(NHK)
第2回 環境の崩壊が止まらない(NHK)

前提:2000年の大気中の二酸化炭素の量は360ppm。
2100年の量を700ppmと仮定する。(エネルギーを相当効率的に使うシナリオに基づく。これははるかに控えめな数字)

その結果、日本の気候を中心にまとめると、100年後は次のようになります。
・地球の平均気温は最大4.2度上昇する。
・東京は現在の奄美大島付近の気温になる。
・東京の気候は、
 1月は紅葉の見頃
 4月は初夏を思わせる日差しが照りつける
 5月の端午の節句には海開きが行われる
 夏の期間が2ヶ月長くなり半年近くとなる(5月から10月)。年間の真夏日は現在の45日から100日程度まで増える。
・温暖化によって気圧配置が固定化し、梅雨前線が北上しにくくなり8月中旬まで停滞し、九州を中心とした西日本で雨量が増加し、逆に東北では雨の量が減る。
・豪雨が増える。日本全域で、雨が降るときは集中的に激しく降る。
・台風の勢力が増す。例えば、シミュレーション上で2096年8月に出現した、四国に上陸する台風の中心気圧は910hPaと、日本の観測史上例のない大きな勢力。(2005年8月にアメリカに上陸し甚大な被害をもたらしたハリケーン・カトリーナ級。)四国で最大瞬間風速80mを記録する。1割から2割の家屋が半壊。中には全壊するものも。

2050年に世界全体で50%削減することができれば、こうした状況を避けることができる。
しかし、このハードルはきわめて高い。

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かなり厳しい気候になりそうです。
気温の上昇や乾燥化に伴う世界全体としての食料不足や、日本の米の収量の減少、死をもたらす熱帯病のデング熱が拡大し百年後には九州南部が感染危険地域に入る、というのも恐ろしい影響です。

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